「金田一少年の事件簿」OP曲レビュー

久々の更新。今回は先日再放送が終了した「金田一少年の事件簿」のオープニング曲のレビュー。エンディングは次回以降にやろうかな。

1st CONFUSED MEMORIES/円谷憂子
初回〜「オペラ座館殺人事件」まで使用。実はこの正式アニメ化の前に一度「オペラ座館 新たなる殺人」を舞台に映画化しており、(しかしキャストが全然違い一の声がコナン工藤新一役の山口勝平)その時の主題歌が円谷憂子の「Mistery of sound」で好評だったという縁で正式アニメ化の際に初代OPに起用ということになった。この頃の金田一はミステリーを全面的に押し出しており死体表現も後々に比べだいぶ生々しくかなり怖くこの曲はだいぶ雰囲気に合っており余計怖かった。これだけかなり本格的。
★★★☆☆ (この頃の金田一のテーマ曲としては抜群だがやはり怖い)

2nd meet again/Laputa
1時間SP「死神病院殺人事件」〜「タロット山荘殺人事件」まで使用。ヴィジュアル系のバンドでかなりロックな曲。前作よりはすんなり入っていけるが、あまり金田一らしさは感じない。曲はかなり好き。
★★★★☆

3rd 君がいるから…/西脇唯
「黒死蝶殺人事件」〜「剣持警部の秘密」まで使用。この頃から作画がデジタル調になり死体などの表現も極力抑えられてだいぶミステリー色も薄れソフトに見れる作品が増え全盛期を迎えていた金田一。この曲は金田一のために書き下ろされた曲らしくファンからの人気は高くその後もED曲を担当、そして最終回のEDにもこの曲が使用された。アニメを見ていた人も"金田一といえばこの曲!"と挙げる人も多い(俺もその1人)。確かに名曲。
★★★★★

4th BRAVE/GRASS ARCADE
「異人館ホテル殺人事件」〜「明智警視の華麗なる推理 その2」まで使用。GRASS ARCADEのデビュー曲でそこそこのヒットにはなったものの伸び悩みGRASS ARC.と改名して以降活動停止となった。メンバーの脇田は後にNew Cinema蜥蜴としてED曲を担当している。

ここからOP映像での過去映像使いまわしが始まる。オリジナルシーンもあるもののほぼ昔の事件の映像のリミックス。ただ前半の高速道路のトンネルのようなシーンと最後の金田一がラストサビの最後に合わせて振り向くシーンがカッコよかった。曲自体も金田一のサスペンス性を全面に押し出した名曲だが次回作以降を収録した主題歌集ではこの曲だけ未収録。何故?
★★★★☆

5th Justice/高山美瑠 with TWO-MIX
「上海魚人伝説殺人事件」〜「魔犬の森の殺人」最初まで使用。「天草財宝伝説」や「殺意のレストラン」等人気の高い作品が軒並みアニメ化されていた時期。

バリバリのTWO-MIXサウンドだが歌っているのはそのボーカル高山みなみの従姉妹・高山美瑠でTWO-MIXがプロデューサーという関係。あくまでTWO-MIXの活動の延長線上で行われていたプロデュースだったらしく持ち歌もTWO-MIXのカバーが殆どだったらしく更にオリジナル曲も後のTWO-MIXにセルフカヴァーされたりと雑な扱いを受け最終的には留学の為に活動休止したらしい。

前回で行われた過去映像の使いまわしはここで更に飛躍しなんと全編使いまわし。オリジナル映像など皆無なものの曲の展開に合わせて上手くリミックスされておりだいぶ改良されている。
★★★★☆

6th Why?(FUNKEY VERSION)/COLOR
「魔犬の森の殺人」途中〜「逆転不可能!七瀬美雪の殺人容疑」まで使用。アニメオリジナル作品が作られ映画版に作られた「殺戮のディープブルー」をリメイクするといったある種最も詰まった期間となった。このCOLORというのはEXILEのATSUSHIのユニットの方ではなく女性4人組のボーカルユニットで、後にBuzyと改名して一度Mステにも出演したものの06年6月に解散したらしい。

久々にミステリーな曲で金田一としては長く1年間使用された。キャッチーな曲で「CONFUSED MEMORIES」とは違ったミステリーさが出ている。OP映像は毎度定番となった使いまわしなものの今回は一部の映像をシルエット仕様にするなどミステリーっぽさを強調する演出が見られた。因みに、この曲だけ何故かMDを持っている。CDには3バージョン収録されており金田一で使われたのが「FUNKEY VERSION」、俺が持っているのがオリジナルだが大して違いは無い
★★★☆☆

7th Never Say Why,Never Say No/566 featuring 中野さゆり
「露西亜人形殺人事件」〜最終回まで使用。これまでを締めくくるの最終期間で高遠、怪盗紳士といった宿敵が再登場したが結局両方原作通り逃走、最終回も原作ラストの1つ前の「怪奇サーカスの殺人」と極めて中途半端な最終回になった。

中野さゆりは「金田一少年の事件簿ボーカリストオーディション」という謎のオーディションに合格、566こと小室哲哉プロデュースでデビューしたがこの1作のみでリリース停止。現在はライブ中心に活動しているらしい。OP映像も使いまわしはさながらなもののここまで来ると統括的な感じになりいい感じに。イントロはマイナー調で暗い雰囲気で始まるが徐々にテンポアップしサビは軽快で気持ちいい。小室王道のよさを感じれる曲。ただメロディーの軽快さとラップがモロglobeと言った感じがするのは否めない。
★★★★☆